山田 愛 __ ひとつに還れたなら
私にとって描くことは、本来の地点へ還るための手段である。
その地点は、私たちが形をもち、それぞれになる前。だれもいない、個であるものが何もない。
それでいて、すべてのものはひとつとなって満ちている。そんな“0の地点”へと向かい、感じたことが景色として現れてくる。
混沌とした時代だからこそ、外界で吹く風や、刹那的な感情の波にとらわれずに。
一人ひとりが、だれもいない深海の宇宙へ眼を向ける心を持てたならば。
本展では、「瀬戸内国際芸術祭2019」以降はじめての空間作品の発表を行います。
ぜひ会場で体感してください。
日 程:2022年7月30日(土)- 8月14日(日)
時 間:11:00-18:00(会期中無休)
場 所:MOTIF
入 場:¥500(15歳以下無料)
※都合により、時間変更やお休みになる日がでた場合はSNSにてお知らせ致します。
山田 愛
1992年京都府出身。享保年間創業の社寺建築石材店に生まれ育つ。東京藝術大学大学院 美術研究科 先端藝術表現専攻修了。
潜在的な感覚をたよりに、私たちが形をもつ以前の景色を写し描き、絵画と石を用いて空間をつくる。
<主な展覧会>
「瀬戸内国際芸術祭2019」/高見島
個展「何もいらないから、ここに行きたい」/GALLERY TOMO
個展「在りしモノのゆくえ」/BLOCK HOUSE
フライヤーデザイン:松田泰典(FooDoo's)