アート作品を「所有したい」と最初に思ったのは、いつ頃ですか?
最初に所有したいと思ったのは18か19の頃でした。その頃知ったリヒターとエド•ルシェでとても好きで自信の作品にも影響がでていました。今もこの二人は特別で、購入することはとても無理ですが作品を見るたび欲しいなあと思っていました。初めて購入した作品はEKKOさんというアーティストの作品で版画だったのですが、版画という暖かみのある手法と彼女の持つファンタジーな世界に惹かれて購入しました。
アート作品を購入することに至った決め手はありますか?
私はいつもぱっと見て自分のものにしたいと思ったら購入します。もちろん高額で手のでない作品は無理ですが、友達の作品だったりすると買える作品もあるのでその時は迷わず購入します。あと実際に自分の目でみて購入するようにしています。
所有しているアート作品はどのように楽しんでいますか?
私の場合は特にここにはこの作品を飾って、あの作品はここに、、、というこだわった感じではなく割と雰囲気で、たまに場所とかを変えたりして楽しんでいます。あと、その時飾っていなくても、また結局元通りにしまうんですけど思い出したりした時に出して見たりしています。
オンライン上で展示や作品を見ることと、実際に生で見ることの違いはありますか?
やはり大きな違いがあると思います。例えば絵具を使った作品だと実際の絵具の質感、タッチなどは実際に見ないと感じられないと思います。またインスタレーションなどもその場でないと、その展示の全体像を感じられないと思います。
でもオンラインでも生で見ることが出来ない作品をいつでも見れることは、とても良いですし、オンライン上でもインスピレーションや衝撃を受けることも出来ると思います。
どんなアート作品をこれから所有したいと思っていますか?
ユーモア、ブラックユーモアのある作品がとても好きで、ユーモアは我々に取ってとても大切です。自分もそういう作品を制作して行きたいですし、そういった作品を所有していきたいです。あと写真作品も今後所有したいと思っています。具体的にはまだ決まっていないですが、展示などで見て、もしこれは!!!という作品があれば購入したいです。
あなたにとって「Owned Art(所有しているアート作品)」は、どんな存在ですか?
そこにあっていつも"フフっ"ってなったり、素直に素敵だなあと思ったりできる存在です。例えば加賀美さんの作品ですが、見るたびに単純に"いいわ~"ってなるんです。私の場合はこれで良いと思っています。何かをその作品から感じて考察したり、作品を知ろうとすることも大事ですがせっかく自分の家にあるんだし、その"いいわ~"というので十分だと思います。
アート作品をこれから購入する方に向けてアドバイスなどありますか?
どんなものでも、これは!!!と思ったら購入した方が絶対良いと思います。ずっと、どうしようか考えた挙げ句、結局購入すると思うし、買おうと思って売れてしまっていた時の残念さは結構引きずります、、、。
長谷川有里(アーティスト)
1978年三重生まれ。東京を拠点に近年ぬいぐるみの作品を制作、発表している。
Yuri Hasegawa Website
Instagram:@yurippe85